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COPDについて

あなたはCOPD?

こんな症状で困っていませんか

咳やたんが多い、坂道や階段をのぼると息切れする

咳やたんがよく出る

  • 慢性の咳など長引く咳で通院していませんか?
  • 風邪をひいた際に、他の症状が治っても
  • 咳やたんの症状だけが長引きませんか?
  • 以前よりも風邪をひきやすくありませんか?

息切れや動悸などがあり日常生活で困っている

  • 坂道や階段をのぼったときに息切れしませんか?
  • 同年代の人と歩いていても遅れてしまいませんか?
COPDの初期には上記のような症状がみられます。
COPD(慢性閉塞性肺疾患)は、「肺の生活習慣病」とも呼ばれ、年齢とともに発症頻度が高くなる疾患です。長引く咳やたんはCOPDの症状かもしれません。また、最近COPDは肺だけでなく全身疾患であるともいわれています。特に喫煙歴などがある中高年者ではCOPDが疑われます。 気になる症状があれば医療機関で相談してみましょう。

COPDってどんな病気?

COPDの主な原因は?
COPDの最大の原因は、喫煙といわれており、喫煙には受動喫煙も含まれています。喫煙だけに限らず、職業上で吸入する粉塵や化学物質などの環境要因の他、遺伝的な要素も原因としてあげられます。
治療せずに放っておくとどうなりますか?
進行すると、平地を歩いている場合、座っている場合にも息切れがする、会話や食事の際に息切れがするなどの症状がみられます。また、息切れのために外出ができなくなり、ついには呼吸困難のために寝たきりになってしまいます。これは陸で水の中にいるような苦しさです。ぜひ、早期に発見し、重症にならないように治療を継続しましょう。

COPDの検査方法

スパイロメトリーを用いてCOPDの診断を行います
スパイロメトリーを用いてCOPDであるかどうかの診断を行います。
この検査では、できるだけ大きく息を吸った後、吸った息を一気に強く吐き出したときの空気の最大量「努力性肺活量(FVC)」と、最初の1秒間に吐き出せる空気の量「1秒量(FEV1)」を測定し、1秒量を努力肺活量で割った「1秒率(FEV1.0%)」を算出します。(FEV1.0%=FEV1÷FVC×100)
ただし、COPD以外の病気が原因で1秒率に影響が出ている可能性もあるため、血液検査、胸部X線検査、胸部CTなどによる検査を行い、他の病気の有無を調べます。
近年は簡便に肺機能の主要項目を測定できるハイ・チェッカーを用いてCOPDの疑いを確認することもあります
COPDでは早期発見が重要となるため、近年は、簡便に肺機能の主要項目を測定できるハイ・チェッカーを用いて、COPDの疑いを確認することもあります。この検査では、1 秒量(FEV1)などの肺機能の主要項目を測定します。
また、平均的な肺年齢も表示されます。

COPDと診断されたら…禁煙

COPDと診断されたら、まずは禁煙や受動喫煙の回避が重要です。
COPDは、通称タバコ病ともいわれています。 その原因が喫煙であることが多いため、予防・治療においては、まず禁煙や受動喫煙の回避が重要となります。 禁煙はCOPD の進展を抑制するだけでなく、動脈硬化の進行やがんの発症リスクを低下させることにもつながります。 近年、禁煙治療薬もいろいろ登場したことから、禁煙方法の選択肢の幅が広がっています。 したがって、これまで禁煙に失敗した経験がある方も、あきらめず医師に相談し、まずは禁煙を始めましょう

COPDと診断されたら…薬物療法

安定期COPOの管理指針

COPDの治療では、禁煙から始めることになりますが、症状を軽減させたり進展を抑制したりするために、薬物療法を併せて行います。
COPDの治療は、安定期の治療と風邪などをひいて症状が悪化した増悪期の治療に分かれます。特に安定期では治療を継続しない方がいらっしゃいますが、この継続こそが重症化の予防に大切です。

COPDと診断されたら…運動・食事療法

非薬物療法には適度な運動、上手な呼吸を身につける、適正体重を維持するなどがあります
呼吸に関連する筋肉を鍛えるため、適度な運動を継続して行いましょう。息切れを防ぐため、息切れがしにくい上手な呼吸法を身につけることも大切です。口をすぼめて、ゆっくり息を吐き、息を吐ききったら、軽く口を閉じて鼻から息を吸います。 また、COPD の人はやせてくるため、栄養管理を行い適正体重を維持することも重要です。
インフルエンザや肺炎にかかった場合は重症化しやすいためワクチン接種などにより予防することが重要です
COPD の患者さんが、インフルエンザや肺炎にかかった場合には重症化しやすく、また、COPDを悪化させる原因にもなります。したがって、インフルエンザや肺炎球菌のワクチン接種などにより、予防することが重要です。
COPDの治療では、運動療法や栄養管理なども継続して行うことが重要です。また、インフルエンザなどの呼吸器感染症には特に注意が必要です。インフルエンザワクチンは、患者さん本人はもちろんのこと、同居するご家族も積極的に接種し、感染を予防するようにしましょう。

COPDの可能性を詳しくチェックしてみましょう

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No. 質問 選択肢 ポイント あなたのポイント
1. あなたの年齢はいくつですか? 40-49 歳 0
50-59 歳 4
60-69 歳 8
70 歳以上 10
2. 1日に何本くらい、タバコを吸いますか?
(もし、今は禁煙しているならば、以前は何本くらい吸っていましたか?)
今まで、合計で何年間くらい、タバコを吸っていましたか?
【1日の喫煙箱数=1日のタバコ数/20 本(1 箱入数)
Pack・year=1日の喫煙箱数×喫煙年数】
0-14Pack・year 0
15-24 Pack・year 2
25-49 Pack・year 3
50 Pack・year 以上 7
3.(※) あなたの体重は何キログラムですか?
あなたの身長は何センチメートルですか?
【BMI=体重(kg)/ 身長(m) 2 】
BMI< 25.4 5
BMI 25.4-29.7 1
BMI > 29.7 0
4. 天候により、咳がひどくなることはありますか? はい、天候によりひどくなることがあります。 3
いいえ、天候は関係ありません 0
咳は出ません 0
5. 風邪をひいていないのに、たんがからむことがありますか? はい 3
いいえ 0
6. 朝起きてすぐに、たんがからむことがよくありますか? はい 0
いいえ 3
7. 喘鳴(ゼイゼイ・ヒューヒュー)がよくありますか? いいえ、ありません 0
時々、もしくはよくあります 4
8. 今現在(もしくは今まで)アレルギーの症状はありますか? はい 0
いいえ 3
合計  

(※)のBMIについては、海外のデータで作成されているため、日本人ではもう少し低い値にすべきではといわれています。

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17ポイント以上

COPD の可能性が考えられます。スパイロメトリー検査(気管支拡張薬吸入後の1 秒率測定を含む)や身体診察などによってCOPD の診断を確定する必要があります。

16ポイント以下

COPD の可能性は低いと考えられます。ぜん息など別の診断を検討する必要があります。

日本呼吸器学会ホームページ「IPAG診断・治療ハンドブック日本語版」より

【監修】医薬情報研究所/株式会社エス・アイ・シー
公園前薬局(東京都)薬剤師 堀 美智子 先生